「糖鎖」は、健康の基本に関わる多様なはたらきをしています。
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体内に必要な栄養素を選別して必要とする細胞に送る
糖鎖が健康でなければ、良質の栄養素を十分に摂ったとしても健康は保てません。腸内での栄養の分別、識別も糖鎖が行います。
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遺伝子、神経伝達物質、ホルモン、酵素、サイトカインにも糖鎖があり、正確な識別をして各情報を伝達
体の中でもっとも多くの情報を扱っているのは遺伝子ではなく糖鎖です。しかし遺伝子には糖鎖情報は書かれておらず、糖鎖は独自に日々の生命力を担っています。
・ホルモンの結合、分泌調整
・脳組織の形成や神経系ネットワークの形成
・ABO型の血液型の決定に大きく関与
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タンパク質や脂質の役割を決定し、品質を管理
タンパク質のうち、約60%は糖鎖とタンパク質が共有結合した糖タンパク質で、人間に欠かせない酵素である糖タンパク質。糖鎖は、身体をタンパク質分解酵素からも守っています。
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異物を識別して免疫システムを発動 (癌細胞、ウイルス、細菌 等)
・ウイルスや細菌にも糖鎖があり、細胞の糖鎖はウイルスや細菌の糖鎖を感知して、何が入ってきたか理解し対処する。
・マクロファージに体内の異常を伝え、サイトカインを放出して免疫細胞群を活性化。
・白血球が働く際、細胞と病原菌の違いを糖鎖によって見分けている。
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細胞の結合、分化、成長、活性化、老化を左右する
別々の組織の細胞を混ぜると、各細胞の糖鎖が識別し合い、同じ組織の細胞同士が集まり、細胞内に多く存在するミトコンドリアを刺激して細胞を活性化させます。=細胞再生、アンチエイジング(老化防止、若返り)。
・老化のプロセスにおいても糖鎖の構造が変化しており、アンチエイジングのカギであると言われています。 -
受精、胎生期の臓器成長、母乳による赤ちゃんの免疫力強化
・精子と卵子をピタリとくっつける鍵の役目。(種の異なる生物が受精しない理由)糖鎖が壊れていたり不十分だと不妊症になる
・母乳には6種類の単糖が含まれ、赤ちゃんの免疫力を高めている。(母乳を飲まずに育った赤ちゃんは病気にかかりやすくなる) -
タンパク質や脂質の役割を決定し、品質を管理
免疫の司令塔ヘルパーT細胞は、マクロファージによる異物の情報(抗原)をリンパ球のB細胞に送り、一兆種類以上の記憶の中から選別をして対応抗体を製造します。対応抗体を増殖する時に、体温が上がり熱を出します(抗体を増殖させる最適な体温が38度〜39度)。キラーT細胞は病原体に感染した細胞を破壊していきます。(獲得免疫系)。対応抗体が見つからない時は、キラーT細胞が異物に対抗できる抗体の遺伝子に自ら組み替え、増殖して攻撃します。それぞれの免疫における信号の情報交換は糖鎖の働きです。自然治癒力(免疫システム)は、糖鎖によって自然免疫系と獲得免疫系が情報の橋渡しをして異物を排除するのです。
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自分の力で活性酸素対策を行う
糖鎖は、活性酸素やストレスのような外的要因から最初に被害を受けるが、体内で生産されるもっとも強力な抗酸化物質グルタチオンの生産増加、減少抑制をして自分の力で活性酸素対策を行う事が出来ます。グルタチオンは、発がん物質の毒素排泄も行います。
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アポトーシスを作動する糖鎖
獲得免疫系でもダメな時や、NK細胞でガン細胞を貧食できない時は、免疫システムの最後の手段であるアポトーシス(細胞の自滅装置)のスイッチを押すことで、異物を採えたまま一緒に自滅します。アポトーシスのスイッチを押す伝達も糖鎖が行っています。《アポトーシスとは》不要になった細胞を排除する(自分自身を能動的に殺す)機構
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糖鎖不良で糖尿病に
ブドウ糖とインシュリンをつなぐレセプターは糖鎖です。すなわち糖鎖不良になると糖尿病(2型)を起こす恐れがあります。
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糖鎖でつながらないと体の各機能が壊れる
細胞、白血球、ウイルス、細菌などすべてが悪化することとなります。
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破壊されると、癌が悪性化する
細胞がガン化すると周りの細胞に異変を知らせるのも糖鎖のはたらき。糖鎖が異常だと異変を知らせることができないため、そのままガン細胞が大きくなってしまいます。癌診断に使用する腫瘍マーカーの多くは糖鎖です。
- ●組織の再生(脳・神経の再生、人工血管)
- ●難病、生活習慣病の新薬(脳変性疾患、筋ジストロフィー)
- ●腫瘍マーカー(肝炎、肝硬変、各部癌)
- ●感染症・アレルギー疾患の新薬(インフルエンザ・SARS・O-157・その他抗ウィルス薬)
- ●癌や癌転移を知らせる新薬


